【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
その答えに「そうか、良かった」と言った。
「それにしてもお前の処置が早かったおかげで、患者は大事に至らなかったよ」
「良かった。今からその患者を腹腔鏡でオペをする」
「ああ、よろしく頼む」
俺は荒井の肩に手を乗せた。
「てかお前、あれ何で穴開けたんだ?腹部の穴」
「あ、あれ?箸」
「箸?箸って、あの箸か?」
荒井のその問いかけに、俺は「ああ」と答えた。
「なるほどな……。まぁナイスな判断だったな」
「じゃあ、後頼んだ。 俺、彼女食堂で待たせてるから行くわ」
「なんだ、彼女連れだったのか?」
その問いかけに「まぁな」と返事をして、急いで食堂へと向かった。
「あれ、美乃梨はどこだ?」
食堂を探しても、美乃梨がいなかった。……と、思ったら。
「……いた」
しかもなぜか、美乃梨は川富先生と一緒に話をしていた。
「美乃梨」
「あ、凜人さん……」
「あら加古川先生、もう終わったの?」
なんて聞いてくる川富先生は、俺を見てニヤついていた。
「ああ。今から脳外で腹腔鏡の手術するようだ」