【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
美乃梨は、ずっと一人だったのか……。だから支えてくれる人がいなくなったら、絶望的になるんだな……。
「……だけどわたし、今はもう死にたいなんて思ってないです」
「本当か……?」
それなら嬉しいのだがな……。
「はい。……あなたがわたしを助けてくれたから、だからわたしは生きようと思いました。今までの人生、色んなことがあって、不幸ばかりで生きていても仕方ないって思ってたけど……。そんなことないですね」
そう言って美乃梨は、俺に微笑みかけた。そして「助けてくれて、ありがとうございます」とお礼をした。
「美乃梨、お前は生きて幸せになれ。不幸なことなんか笑い飛ばせるくらい、幸せにな」
「……はい」
美乃梨には少しずつ、変化が出ていた。あの時の顔から少しずつ明るくなり、笑うようになった気がした。
「邪魔してすまなかった。俺は風呂に入ってくる。……今日は疲れたろ?ゆっくり休め」
「ありがとうございます。 凜人さんもお仕事、お疲れ様です」
そう言って美乃梨は、部屋を出る俺の背中に向かって「おやすみなさい」と言った。