【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
凜人さんの後を着いていくと、凜人さんはナースステーションへと入っていった。
「お疲れ」
「え、加古川先生? あれ、今日はお休みだったはずでは……?」
看護師さんからそう聞かれて、凜人さんは「そうなんだけど、昨日運ばれてきた患者のことがちょっと気になってな」と言っていた。
「もしかして……202の松本さんのことですか?」
「ああ。昨日頭部外傷で運ばれてきた松本さんだけど……一つ気になることがあってな」
「気になること?」
わたしは少しだけ遠目から、凜人さんと看護師さんの会話のやり取りを聞いていた。
「ああ。松本さん、旦那さんが救急車を呼んだって言ってたよな?」
「はい。そのように聞いていますが……」
「……最初は背中だから気付かなかったんだが、松本さん背中にいくつかアザがあったんだ」
え……?アザ……?
「え、それは本当ですか?」
「ああ、確かにあった。……もしかしてあの松本って患者、旦那からDV受けてる可能性があるんじゃないか?」
っ……!? DV……!?
「え……。それが本当なら、松本さんは……」