運命の恋人 ~上司は美しい悪魔の生まれ変わりだった~


私の名前は、鈴木恵美(めぐみ)。
大手電機メーカー営業部に勤める 25歳。
私には、3年間付き合った彼がいる。
彼とは社内恋愛で同棲中。


彼の名前は 高山健斗 28歳。
営業部のホープで成績はいつも上位。
爽やかイケメンの彼は、社内でも人気の男性だ。



健斗は朝起きると、いつも珈琲を淹れてくれる。
今朝も珈琲の香ばしい匂いが、部屋を包み込んできた。

少し濃い目の珈琲に、ミルクをたっぷりが私のお気に入り。
健斗は私のコーヒーカップにミルクを注ぎながら話し始めた。


「恵美、今日は他の支店から、営業部の部長が転勤で来るそうだよ…」

「そうなんだ…私たちの新しい上司になるんだね。良い人だといいね…」

「なんか噂だと…超イケメンらしいよ…恵美、惚れるなよ。」

「大丈夫だよ…私は健斗だけだから…」


健斗は私にコーヒーカップを渡すと、後ろからお腹に手をまわし肩に顎を乗せた。
耳元で優しい声が聞こえてくる。


「ば~か…分かっているよ…恵美、俺も愛してる…」



そんな当たり前の日常が幸せだった。
ずっとそんな日々が続くと思っていた。


健斗に抱き締められ、私は幸せだった。



…あの男に出会ってしまうまでは…





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