【完】夢見るマリアージュ

どうしてこんなに一緒に居て落ち着くのか。 俺の胸の中、ブルブルと震えは少しずつ止まって行って身を任すように顔を胸へと寄せた。

可愛すぎて食べちゃいたいとは正にこの事かと。

「北斗さんは、クリスマスプレゼント何が欲しいですか?」

顔を上げた彼女がほんのりと頬をピンク色に染めて俺へと問う。

「俺も香ちゃんが選んでくれた物がいいなあー」

「うーん…難しいです…。男の人のプレゼント選んだ事がないし」

「香ちゃんが選んでくれた物なら何でも嬉しいし、何ならケーキだけでも十分なプレゼントだよ」

「クリスマスは特別なケーキを作ります。でもホテルビュッフェ行くなら、素敵なケーキが沢山あるような気がするのですが」

「香ちゃんが作ってくれるケーキの方が俺にとっては特別だから」

再び唇にキスを落とすと、びっくりした後に顔をくしゃくしゃにした笑顔を見せてくれた。
君に出会えた日から、俺にとって毎日は特別な日になったんだ。

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