【完】夢見るマリアージュ

「幹事が俺の同期の知り合いの女の子みたいで
事務の女の子かなあ?すごく女子力が高そうな、栗色の髪が長い目が大きい女の子」

「…青柳さん?」

「さすがほっくん~。会社の社員の事はよく知ってるねぇ~。 俺めっちゃ岸田ちゃんに責められちゃって、何なのよこれは~って。
岸田ちゃんも城田さんも合コンだって話は聞いてなかったみたいでさ。
岸田ちゃんすごく怖い」

ぐすんと電話越し海は泣き真似をしている。
やはり青柳さんだ。

どういうつもりだろう。 確かにこの間、俺と香ちゃんが付き合っているのを知っている風に言っていて

その上で彼女をお借りしますなんて言っていたけれど、合コンなんて誘っていい許可はおろしていない。

香ちゃん自身合コンなんて一言も言っていなかったから、何も聞かされていなかったのだろう。
それは岸田さんも同様だと思うが。

青柳さんが何を考えているかは分からないが、幹事は彼女なのだから何か考えがあるのだろう。

< 213 / 253 >

この作品をシェア

pagetop