【完】夢見るマリアージュ

「えっとぉ~…柏木くんの大学の同期で、女性側の幹事の青柳?さんと同じ阿久津フーズファクトリーに勤める相馬 海っていいます。
因みに婚約者がいるので、今回の合コン?は数合わせの為に呼ばれましたあ~」

悪びれる事なくそう言った相馬さんは、再びこちらに視線を投げかけピースサインをした。

「マジで……海くんもいるとかやりずらいったらありゃしないわよ。 つーか合コンなんて聞いてないし」

「岸田さん、相馬さんとは知り合いですか?」

「彼とは同期なの。 それより城田さん、青柳さんからは何も聞いていないの?」

「はい…。ただのお食事会って聞いてましたから。
てゆーかまずいですよね?彼氏がいるのに合コンなんて来ちゃって…
けれど…相馬さんみたいに数合わせて来たとか絶対言えない…」

岸田さんとひそひそ話をしているうちに私の自己紹介の順番が回ってきて、視線が私へと一斉に集中する。

最悪だ。
元々人から注目されるのが苦手で、しかも合コンなんて生まれて初めてだ。
それに北斗さんに何て説明したら…

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