【完】夢見るマリアージュ

「すごいですねえ…」

「何がよッ!」

「青柳さんのモテっぷりですッ! それに感心してしまう程のコミュニケーション能力と言いますか…。」

「そんな事に感心してないでよーッ?! つーか海くんもいるし、知り合いの居る合コンになんて来たくないのよッ」

当の相馬さんは自己紹介を終えると携帯を持って、そそくさとどこかへ行ってしまった。
岸田さんに声を掛ける男性も数人いたが、彼女は軽くそれをあしらっていた。
すると青柳さんがキラキラと眩しい笑顔を向けて、私の隣にやって来た。

「城田さん今日はごめんね~。何かいきなり合コン頼まれちゃって。」

「いえ、全然気にしないで下さい。」

「優しいなあ~。あ、皆さ~ん。こちら阿久津フーズファクトリーの営業にいる城田さんです~
私のとっても仲良しの女の子なの~。よろしくね~」

不思議な事に青柳さんが近くにいるだけで、わらわらと男性陣が近寄って来る。
なるべく避けて、出来るだけ顔を上げないようにその場をやり過ごす事に専念する。

’合コン’と名の付く飲み会に参加しただけで、北斗さんに申し訳ない気持ちでいっぱいなのに。  ’後で謝らなくちゃ…’ これじゃあ嘘をついたのと同じだ。

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