【完】夢見るマリアージュ

「でも……っ私はまだ自分に自信が持てないし、お母さんにも北斗さんの話は出来ないし…
だからもう少し待ってくれませんか?
もう少し自分に自信が持てて…北斗さんの隣に並んでいても恥ずかしくない自分になりたいから…。」

「待つよ。いつまで経っても待つから」

いつまで経っても泣き止まない彼女を抱きしめて、まだ見た事のない未来を思い描く。
絶対に幸せになれると思うんだ。

君と家族になって、君と一緒にお菓子を作って
一緒に過ごしていけたらどれだけ幸せか。

指輪や約束がなくとも、君の幸せが俺と一緒に居る事ならば
その幸せは永遠に続いていくだろう。

幸せは逃げない。 大切に抱きしめて歩くから。
君に悲しい日や辛い日が来ても
俺が君を幸せで包み込んであげるから。

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