ふたつ名の令嬢と龍の託宣

【第4章 登場人物紹介】

【リーゼロッテ・ダーミッシュ】
 異世界転生系伯爵令嬢。第4章で16歳に(この世界では成人済み)。蜂蜜色の髪に緑の瞳。龍の託宣の相手であり婚約者のジークヴァルトとようやく両思い。ダーミッシュ家の養子、生家はラウエンシュタイン家。力の制御はレベルアップしつつ、いまだジークヴァルトのお世話になりがち。趣味は異形の人生相談。来たるべき日のためにバストアップに奮闘中。守護者に聖女を持つ。託宣名はメア。

【ジークヴァルト・フーゲンベルク】
 若き公爵。第4章で18歳に。黒髪に青の瞳。王太子の護衛騎士を務める(かたわ)ら、従者のマテアスに言われるがまま領地経営も真面目にこなす。龍の盾として常に異形に狙われている。鉄面皮(てつめんぴ)だがリーゼロッテにだけは魔王の笑みを向ける。無防備なリーゼロッテを前に公爵家の呪いを発動しつつ、婚姻を果たすまではと必死に我慢中。託宣名はザス(いまだ出しそびれている)。

 ●フーゲンベルク公爵家の人々●
【ジークフリート】
 ヴァルトパパ。前フーゲンベルク公爵で、現在は辺境伯の地位に就いて国境の(とりで)を守っている。(つま)(いのち)のうざいお方。リーゼロッテの初恋の人。
【ディートリンデ】
 ヴァルトママ。怒らせると怖いらしい。
【料理長】
 長いコック帽に左右にピーンと伸びた口ひげが素敵なナイスミドルなおじ様。
【ヨハン】
 カーク子爵家の跡継ぎ。フーゲンベルク家で護衛騎士を務める。気はやさしくて力持ち。趣味は刺繍と編み物。エラに求婚するもあっさり玉砕(ぎょくさい)。惚れっぽい上に失恋には慣れているので、既に次行ってみようモードだったりする。

 ●アーベントロート家の人々●
【マテアス】
 フーゲンベルク家の次期家令。ジークヴァルトが結婚するタイミングで、正式に家令になることが決まっている。つり目に糸目に困り眉。天然パーマは心労で禿()げまっしぐら。武術の達人。エラとの手合わせは週一で継続中。何かとエーミールとエラの仲を取り持とうとしてくるが、最終的にはエラの意思を尊重。何事をするにも準備万端にしておかないと気が済まない性格。これも禿げる要因?
【エッカルト】
 マテアスの父。フーゲンベルク家で家令だが、業務はほぼマテアスに任せて半隠居状態。頭髪のさみしいやさしいおじいちゃん。
【ロミルダ】
 マテアスの母。公爵家で侍女長を務める。元侯爵令嬢。

 ●ダーミッシュ伯爵家の人々●
【フーゴ】
 ダーミッシュ伯爵。リーゼロッテの誠実な義父。絶対に婚前交渉を行わないようにとジークヴァルトと契約を交わしている。破ったら婚姻まで二度と合わせないお仕置き付き。
【ルカ】
 伯爵家の跡継ぎでリーゼロッテの義弟。亜麻色の髪の天使。ツェツィーリアと婚約中。

 ●エデラー男爵家の人々●
【エラ・エデラー】
 男爵令嬢。リーゼロッテの侍女でお嬢様命。ヨハンをフり、エーミールをフり、独身街道ばく進中。第4章で準女官試験に一発合格。マテアスを師匠に、護身術と武術を学ぶ。目指すはリーゼロッテを守れる侍女。
【エデラー男爵】
 商人気質の人懐っこいお方。貴族のしがらみに嫌気がさし、男爵位を返上する手続きを進めている。
【ハンス】
 エデラー家の使用人。エデラー商会で働く。売り上げを数えるときが至上のよろこび。

 ●ブラオエルシュタイン王家の人々●
【ハインリヒ】
 第4章で王太子から王位に就く。真面目過ぎていろいろ抱えこんでしまう性格。妻となったアンネマリーには子供っぽい姿を見せる。王位に就いた途端、謎めいた近寄りがたい雰囲気を(かも)し出すように。でもやっぱりおっぱい星人。
【アンネマリー】
 第4章でハインリヒの子を宿し王太子妃から王妃に。食べづわりで悩んでいる。日増しに重くなる巨乳も肩こりの種。もはや爆乳。ハインリヒはその成長を日々愛おしそうに眺めている。
【ディートリヒ】
 この国の王。第4章で王位をハインリヒに譲る。退位後は口調が王太子時代のものに戻るが、貴族の前ではいまだ威厳ある(てい)を継続中。イジドーラ様ラブが止まらない。
【イジドーラ】
 第4章で王妃の座をアンネマリーに譲る。前王妃セレスティーヌの遺言を果たすため、後妻としてディートリヒの元へ嫁いだ。ハインリヒの義母でカイの伯母。カイの託宣の秘密を知る。実は詐欺メイク美女。
【クリスティーナ】
 誇り高き第一王女。東宮で質素に生活中。龍の託宣を受けたため、政治的(こま)にならないように表向き病弱ということになっている。夢見の巫女として神事を務める。リーゼロッテのために命を落とす宿命を持つ。
【テレーズ】
 第二王女。隣国に嫁いだ。
【ピッパ】
 ディートリヒ王に似た赤毛の第三王女。イジドーラ王妃の娘。
【セレスティーヌ】
 ハインリヒの母。故人。隣国の王女だった。イジドーラの恩人であり憧れの人。
【ルイーズ】
 セレスティーヌの輿入れの際に隣国からついてきた女官。セレスティーヌの死後も、彼女の子供たちのためにブラオエルシュタインに残った。今はイジドーラの女官をしている。
【シネヴァの森の巫女】
 クリスティーナ王女の高祖伯母(こうそはくぼ)。国の最北にあるシネヴァの森で巫女をしている。(ちまた)では森の魔女と呼ばれる。遠隔でクリスティーナ王女をサポートする。
【アルベルト・ガウス】
 クリスティーナ王女の従者兼護衛騎士。王族と貴族の間にできた不義の子。王女に命を救われ、今の名を名乗るように。王女によく「つまらない男」と言われる馬鹿真面目なお方。
【ヘッダ・バルテン】
 子爵令嬢でクリスティーナ王女の侍女を務める。王女の影武者のためにそばにいる。胸を(わずら)っていて時々発作を起こす。王女の宿命の原因であるリーゼロッテを敵対視する。
【東宮の料理人】
 クリスティーナ王女たちの健康管理のために日々美味しい料理を考案中。ヘッダの小食をとても心配している。アルベルトだけがもりもり食べるので、それがちょっとうれしい。
【歴代の王たち】
 王が受け継ぐ記憶。四六時中脳内で複数人がしゃべるので、王位についた者は日常の会話もままならない。相手の声がよく聞こえないため、はったりと歴代王たちの指示でいつも適当に会話をしている。王妃に触れているときだけ王たちは沈黙する。

 ●ラウエンシュタイン公爵家の人々●
【イグナーツ】
 ラウエンシュタイン公爵代理。リーゼロッテの実父。ブルーメ子爵家の庶子でラウエンシュタイン家に婿入りした。カイ(いわ)く、博愛主義で自分の理想を追い求める諦めない心を持つ男(=来るものは拒まず狙った獲物は必ず手に入れる女ったらし)。春になると山奥にマルグリットを探しに行く。
【マルグリット】
 リーゼロッテの実母。ラウエンシュタインの女公爵。龍の花嫁となり青龍の元へ。魂のない肉体だけがラウエンシュタインの孤城の結界内に安置されている。随分と弱くなっているが、彼女の力がいまだリーゼロッテをマントのように覆う。

 ●デルプフェルト侯爵家の人々●
【カイ】
 デルプフェルト家五男だが唯一の正妻の子供。イジドーラの甥で王家のために王城騎士をしている。ベッティの腹違いの兄。ラスの託宣名を持つ。異形の者に殺されるという託宣を受けたルチアを何かと気にかける。
【ベッティ】
 カイの腹違いの妹。デルプフェルト侯爵の庶子。普通に話すこともできるが、貴族になりたくなくてわざとおかしなしゃべり方をしている。表向きは侍女なカイのために動く諜報員。本名はエリザベス。地毛は真っ白だが目立つので普段は染めている。
【ベアトリーセ】
 故人。カイの母親でデルプフェルト侯爵の正妻。イジドーラの姉。

 ●ブルーメ子爵家の人々●
【ルチア】
 王族の血を引く少女。平民として暮らしてきたが、母の死後ブルーメ家の養子となり貴族の一員に。リシルの託宣名を受けた異形の者に命奪われし定めの者。本人には出自も託宣のことも知らされていない。
【ブルーメ子爵】
 ルチアの義父。園芸の達人でブルーメ家は年中お花でいっぱい。最近はルチアと苗選びをするのが楽しすぎる。

 ●グレーデン侯爵家の人々●
【エーミール】
 グレーデン家次男。イケメン貴公子のモテ男。いけ好かないお貴族様のようでいて嘘のつけない真っすぐなお方。エラに失恋するも未練たらたら、ぷちストーカー状態に。最近エラの隣にいることの多いマテアスなんか別にうらやましくなんてないんだから!
【エメリヒ】
 グレーデン侯爵。エーミールパパ。ウルリーケの死後もやる気なし。
【カミラ】
 グレーデン侯爵夫人。エーミールママ。夜会大好き。子供達にはあまり興味がない。
【エルヴィン】
 侯爵家跡取り。エーミールの兄で病弱設定だが……?
【ウルリーケ】
 エーミールの祖母。王族出身。女帝としてグレーデン家に君臨するも最近は病で()せっている。

 ●キュプカー侯爵家の人々●
【ヤスミン】
 侯爵令嬢。筋肉マッチョ好き。ひとり娘なため将来は婿養子を迎える予定。有力候補は従弟だが、ひょろ長なため趣味じゃないのが憂鬱の種。
【ブルーノ】
 キュプカー侯爵。王城騎士で近衛第一隊の隊長。ジークヴァルトの上官。忙しくてなかなか家に帰れないため、領地経営は妻に任せきり。

 ●へリング子爵家の人々●
【クラーラ】
 おどおどしがちな子爵令嬢。取り憑かれ体質なため、リーゼロッテが守り石(マテアス製)を魔よけとして贈った。それ以来、異形の悪さがなくなり平穏に過ごしている。
【へリング子爵】
 クラーラパパ。へリング領はリンゴそっくりな果実ビョウの産地。

 ●レルナー公爵家の人々●
【ツェツィーリア】
 公爵令嬢。ルカと婚約中。青目に黒髪ストレートのツンデレ美少女。ジークヴァルトのはとこでエーミールの従妹。
【ユリウス】
 ツェツィーリアの叔父でレルナー公爵の弟。かつジークフリートの従兄でエーミールの叔父。フーゲンベルク家で護衛騎士をしている。挨拶のように女性を口説く独身貴族。もはや病気と周囲に呆れられるも、恋人ができたら浮気はしない主義。しかし絶倫なため相手にすぐ逃げられる。結婚願望はちゃんとある。ホントだよ?
【レルナー公爵】
 ツェツィーリアの父親の弟。兄の死後、公爵位を継ぐ。手の付けられなかったツェツィーリアが良い子になって、ルカ様様と思っている(でも立場的に絶対言わない)。

 ●騎士団の人々●
【バルバナス】
 ディートリヒの兄。騎士団総司令を務める。騎士たちには人望が厚いが、貴族たちには横柄(おうへい)な王族と思われている。龍の託宣を嫌い、王族の血を残さないために女を寄せ付けない。そのくせアデライーデをそばに置いて離さないでいる。
【アデライーデ】
  ジークヴァルトの姉。バルバナスのせいで恋もできない公爵令嬢。ハインリヒの守護者に負わされた傷のせいで、隻眼(せきがん)の騎士として働く道を選ぶ。ハインリヒが託宣を果たしたら、ぶん殴りに行く約束をしている。
【ニコラウス】
 たれ目なブラル伯爵家長男(愛人の子)。爵位は継がず妹に譲る予定。エーミール相手に気さくに(から)んでいく。アデライーデにお尻をつねられがち。騎士になったのは女の子にモテたかったから。でも現実はそんなに甘くない!?
【ランプレヒト】
 侵略してきた他国の捕虜だったが、バルバナスの小姓として召し上げられる。薬草好きで騎士団の薬師としても活躍。何年たっても少年の姿をしているため、周囲からはうす気味悪がられている。人の嫌がることが好きでわざと苦い薬を作る。良く効くのでみんな仕方なしに飲む。それが楽しくて楽しくて仕方がない。

 ●神殿の人々●
【ミヒャエル】
 司祭枢機卿として神殿のナンバー2の座を確立。金品脅しで庶民向けの教会に権力をはびこらせている。イジドーラ王妃に執心するあまり王座を狙う。星を堕とす者である紅の女神の力を借りるも、その力に蝕まれ中。若いころは純朴な神官だった。
【マルコ】
 神官見習いのそばかす少年。王女の東宮でリーゼロッテと親しくなる。夢見の力を持つ稀有(けう)な存在。目の前で両親がクマに殺され、それ以来血を見るのが怖い。東宮に来るたびに白い悪魔(マンボウ)に追いかけられる。
【レミュリオ】
 若き神官。銀髪で盲目の美青年。神官長の秘蔵っ子で次期神官長候補に名を連ねている。特に若い神官の間では人望が厚い。そんなところが胡散臭いとカイに思われている。
【神官長】
 敬虔(けいけん)な聖職者。権力などには一切興味のない事なかれ主義。王家にはつかず離れずで、青龍の意思にいちばんに従う。
【前神官長】
 故人。ミヒャエルに殺害される。文武両道な人格者だった。
【ヨーゼフ】
 ミヒャエルの腰巾着(こしぎんちゃく)だったが、ミヒャエルの死後その地位を受け継ぎ美味しい思いをしている。今は神官長に媚びへつらって次期神官長の座を狙っている。小物感がハンパない。
【オスカー】
 リーゼロッテを見張る頭巾(ずきん)の神官のひとり。「我々の青龍」を妄信し、聖女にあこがれを抱く。リーゼロッテ相手には骨抜きだが、本来は気の短い乱暴な男。

●その他もろもろな人々●
【マダム・クノスペ】
 (つぼみ)のような若い令嬢のドレスを作ることに命を懸けている売れっ子デザイナー。作る相手を選ぶ。
貞子(さだこ)紳士】
 肩にだれんと黒髪の異形の女を乗せて夜会に現れる紳士。異形の女は愛おしそうに紳士の頬を撫でさすっている。ジークヴァルト(いわ)く、異形ではなく生霊が乗っかってるとのこと。
【カロリーネ】
 カイ扮する謎の令嬢。ハスキーな声が色っぽい。カイ的には体つきなどそろそろ無理が出てきているが、イジドーラ(メイク担当)はまだまだいけると大絶賛。
【仮面の男エル】
 白の夜会でエラのピンチを救った謎の男。その正体はエーミールの兄エルヴィン。祖母ウルリーケの支配を(かわ)すため、病弱という噂は自作自演だったりする。敵を(あざむ)くにはまず味方から、ということでエーミールはこの事実を知らないでいる。
【ジルケ】
 クラッセン侯爵夫人でアンネマリーママ。令嬢時代に話し相手として、イジドーラ・マルグリットと共に王妃セレスティーヌの元に通う。
【カチヤ】
 覚えてらっしゃい系モブ令嬢。セレスティーヌ王妃に気に入られるイジドーラをやり込めようとしてあっさり逆襲に合う。
【ロッテンマイヤーさん】
 リーゼロッテ幼少期のマナー教師のご夫人。リーゼロッテが名前を覚えていないので、ずっと脳内でそう呼ばれている。鬼のように厳しい人だった。
【モモ】
 マルコの裏の人格。血を見るのが好きな無邪気な女の子。

 ●異形な人々?●
【ジークハルト】
 龍の盾を継いだ者の守護者だが、ジークヴァルトが死にそうなときも守ったことは一度もない。ジークヴァルトとリーゼロッテ以外には視えない存在。いつもあぐらをかきながらニコニコふよふよ浮いている。最近ではやたらとリーゼロッテに手を出すよう進言してくる。ここのところジークヴァルトが会話をしてくれるので、それがうれしい848歳(推定)。
【聖女】
 リーゼロッテの守護者。ジークハルトには視えているらしい。(いわ)く、黒髪で顔の薄い面白系の聖女様。
【泣き虫ジョン】
 リーゼロッテの歌声で天に還った星を堕とす者。ジョンがいたアーモンドの木はそれ以来毎年実をつけ、おいしいケーキの材料になる。
【不動のカーク】
 フーゲンベルク家でふてくされて長年立ちつくしていた異形の者。今はリーゼロッテを護衛することに誇りを持っている。しかし第4章で一切出番なし。リーゼロッテの部屋の前でじっと帰りを待ってます。
【きゅるるん小鬼隊】
 リーゼロッテの力でご機嫌になった小さな異形たち。リーゼロッテがいなくなって、元の暗い異形の姿に戻ってしまっている。
【紅の女】
 何かとリーゼロッテに絡んでくる星を堕とす者。首に罪の(あかし)である紅玉のしるしを持つ禁忌の異形。
【青龍】
 この国の守護神。ブラオエルシュタイン建国の折に三つの契約を交わした恐れ多き存在。王位継承時にハインリヒは、瞑想の果てで青龍のいる場所に辿り着く。龍の花嫁であるマルグリットの力で命をつないでいる。みんな! イグナーツ様は自力でこの青龍のいる領域に辿(たど)りつこうとしてるんだよ!
【つってけきのこ鼓笛隊(こてきたい)
 (とら)われのリーゼロッテの元に()せ参じたきのこたち。食べてもらう事が至上のうれしよろこび。
【隊長さん】
 鼓笛隊のしいたけ隊長でありまする。
【妖精さん】
 神殿の森に現れたリーゼロッテ似の羽根の生えた小さな妖精。案外すばしっこい。

 ●もふもふなもふもふたち●
【ミカル&ジブリル】
 アデライーデの双子の(たか)。密書を届けるお仕事をしている。元々はバルバナスが授かった聖獣。欲しくってバルバナス様におねだりしちゃったゾ☆
【マンボウ】
 クリスティーナ王女が東宮で可愛がる大きな(にわとり)。きりりとした太眉がある。早朝に雄叫びを上げるのが日課。立派な鶏冠(とさか)を持つ雄鶏(おんどり)のはずが、リーゼロッテの滋養のためにいきなり卵を産む。その正体は王女が賜った聖獣(不死鳥)だったりする。
【リープリング】
 カイが王都の隠れ家で飼う骨太な胴長犬。長い耳にだるだるの皮膚。イケメンを見ると股間のにおいを嗅がずにはいられないアグレッシブな女の子。イメージはバセットハウンド。実は第二王女テレーズが授かった聖獣。隣国へ嫁ぐ際に置いていかれてしまった。
【アルフレート】
 ジークヴァルトが貴族街で買ってくれた大きなクマの縫いぐるみ。フーゲンベルク家のリーゼロッテの部屋のソファにいつも座っている。赤いリボンがトレードマーク。エラが毎日ブラッシングしてくれる。
【アルフレート二世】
 囚われの身の時にオスカーに所望した大きなクマの縫いぐるみ。ベッティの腹話術(ふくわじゅつ)でしゃべる肉好きで毒舌なもふもふ。青いリボンがトレードマーク。第4章終わりで背を切られ腹を割られ非業(ひごう)の死を遂げる(騎士団に押収され証拠品として保管中)。
【森の動物たち】
 しいたけ隊長に乞われ、囚われのリーゼロッテのために食材を運ぶ。
【白テン】
 いつも赤い実を持ってきてくれる細長系もふもふ。でも近づくと逃げちゃうシャイな怖がり屋さん。
【馬さん】
 ベッティに手懐(てなず)けられ、リーゼロッテ逃亡のお手伝いをする。リーゼロッテが(こご)えちゃうから(のど)(かわ)いても我慢する健気(けなげ)な子。

 次回は番外編!
 イジドーラ様とディートリヒ様の小話です!
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