私、お金持ちになっちゃいました!?



でも、ごめんなさい…
私は綺羅のことが…



「あの、刹那…私…」



言いかけたところで
ガタンと観覧車が止まり
扉が開くーーーーーーー。



「行くぞ」



「えっ、あ!うん!」



いつの間にか地上まで
戻ってきていたみたいで
刹那が私の手を握り
歩き出すーーー



2人で遊園地の出口まで向かうと



「千秋!!」



私の存在に気づいた綺羅が
大きな声で名前を呼び駆け寄る



そんな綺羅を睨みつけて
私の手を強く握る刹那



綺羅も刹那を睨みつけて
私の空いた方の手を掴み




男2人で火花を散らしあっている…



その奥で莉桜は悲しそうに
刹那を見つめていた。
私が見ていることにも気づかずに…



そうだ…莉桜は刹那が好きなのに
どんな顔してこの先接すれば
いいかわからない



「絶対、渡さないから」



突然、刹那がそんなことを口にする




「望むところだ」




あぁ…どうしてこんなことに。


東雲 千秋16歳


大好きな人と幼馴染に挟まれ
どうやら綺羅にライバルが




*現れちゃいました*
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