恋愛計算は間違える(アルバートとテレーサ)
<街の病院・14時>

「ぜんそく発作ですね」
医者はアルに言った。

「ステロイド剤と吸入薬の処方を
だします。
室内のほこりや煙が引き金になるので、注意をしてください。

あと、体を急に動かした後も、
発作がでやすいので気をつけるように。
低栄養だから・・
食べさせてよく休ませて。」

テレーサは帰りの車で、
薬が効いて、やっとせきが収まったが、ぐったりしていた。

館に戻ると、
身重のダイアナが待っていてくれた。
「大変だったわね。
客間のほうに準備はしてあるわ。
湯たんぽも入れてある」

客間の暖炉には火が入り、暖かい。
「さぁ、テレーサ様、着替えてベッドに入りましょうね」

ダイアナがよろよろしている
テレーサを、肩を抱くようにして
誘導してくれた。

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