恋愛計算は間違える(アルバートとテレーサ)

街での管理官との出会い・数日後 26-26ページ

<中央都市・大通り・15時・管理官との会話>

アルは街から都市に、販路開拓のために飛び回っていた。

過去の人脈、
それも女がらみの人脈が役に立った。
ママレードの商売は小さいが、
岩塩抗の再利用は大きな利益が
でる。
特に軍事関係は機密が多い。

その分利権争いもし烈だが、表ざたにはしない。
ママレードの商売は、その隠れ蓑にもなるとアルは考えていた。

「よう、アルバート・ロランド・・よく最近動いているな」
車に乗り込もうとしたアルに
声をかけたのは、あの管理官だった。
「どうも、ご無沙汰しています」


アルは作り笑いをして、軽く頭を下げた。
「御無沙汰じゃねーだろう・・・
なんで国に帰らないんだ」
管理官が帽子に手をやり、不機嫌そうに言った。

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