恋歌-Renka-
「何でそんなこと言うんだ?」
「なんとなく」
「なんとなく………って何だよ!?先輩がお前に何かしたのかっ?」
「あいつ、庇うんだ…」
質問に答えずに鼻で笑う帝
「別に庇ってるわけじゃない!!ただ、先輩は悪い人なんかじゃないし、委員会で凄くお世話になってるから!」
「それを庇ってるって言うんだよ」
低く冷徹な帝の声が響いた。
好きとは反比例して
出てくるこの感情
なんか今の帝は………
凄くーーーーーーー
ーーーーーーー大嫌いだ。
「お前なんか嫌いだ。ばか帝。」
私は冷たく言い放って
帝を残し、その場を後にした。