来世にご期待下さい!〜前世の許嫁が今世では私に冷たい…と思っていたのに、実は溺愛されていました!?〜
 裕一郎大好きな恋幸にとって、彼の気持ちを最優先したいというのは素直な気持ちである。
 しかし同時に、負担になってしまいたくない・かけてしまう『迷惑』を少しでも減らしたい。そう考えているのもまた事実だった。

 だからこそ、不完全燃焼な感情の灰汁(あく)が心の中に浮いてしまう。


「……わかりました、それじゃあ、倉本様……倉本、さん」
「はい、なんでしょう」
「私からも勝手な提案が一つあります」
「提案?」
< 323 / 454 >

この作品をシェア

pagetop