ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
②異色風紀委員
♡恋々愛side♡
「はぁ……」
私は全く開く気配のない扉にもたれかかって、ため息を一つ。
シンと静まり返った廊下に、私のため息だけが妙に響いた。
どうしよう……?
* * *
遡ること数十分前。
「それじゃあ終わります。楓くん」
「きりーつ」
藤崎先生の柔らかな声と、今日何度目かの楓くんの気だるそうな号令。
「礼」
「「「「「ありがとうございました」」」」」