ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
私が断るのがあまりにも予想外だったのか、目を大きく見開く依織くん。

怖い……。

怒らせたら痛い目に遭う。

わかってるからこそ、体が震えが収まらなくて。

でも……──────────

そんな弱い自分を鼓舞するように、私はぐっと依織くんを見つめ返した。

ここで逃げちゃダメだ。

「なんで」

ーグッ。

「痛っ……」

突然強められた手の力。

ギリッと痛む手首……。

痛い……怖い……!!

ードンッ!
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