ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
やだ……怖い……!!

「だれか──────────んぐっ!!」

駅前広場から離れた暗い路地裏。

助けを呼ぼうと叫んだと同時に、口元にあてがわれた布のようなもの。

なに、これ……。

その手を離そうと叩いたり掴んだりするけど、だんだんと力が抜けてきて。

なんで……力が……。

怖いよ……。

だんだん薄れゆく視界。

私、どうなっちゃうの……?

『恋々愛!』

朦朧(もうろう)とする意識の中、脳裏に浮かんだのは最後に見た優羅くんの必死な顔。

優羅、くん……──────────





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