桜が舞い、君に出逢う。
「...答えたくないなら答えなくていいんだけど...」

那由多は気まずそうな顔で私の目を見る。

「何?」

「どうしてそんなに、家族に執着するの?」

「家族が大事だから。」

「なんで?」

「...家族しか、私の拠り所がないから。」

「家族だけ?」

「家族でも、お母さんと姉妹だけ。」

「...お父さん、は?」

那由多は私の目を見るのをやめて、

俯いて聞いた。

「別に、死んでないよ。嫌いなの、お父さんが」
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