桜が舞い、君に出逢う。

「花陽、この人たち誰?」

美緒ちゃんは気付かれないように小声で

男の2人組について聞いた。

「…ヤクザ」

「っ!」

手短に告げた答えだったけど、

美緒ちゃんはちゃんと分かってくれたみたい

「あ?お前の連れ、可愛い顔してんじゃねぇか。」

片方の男が美緒ちゃんの顎を掴む。

「やめて!」

反射的に、あたしは男の腕を払い除けた。

それが、不味かった。

「おいおい、いてぇじゃねぇかよぉ。」

しまった、って思うのにはあまりにも遅くて

「実は俺たちお前らのせいで組から抜かされたの。だからお金無くてさー」
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