御曹司の極上愛〜偶然と必然の出逢い〜
 エレベーターで地下に降りると、社用車や車通勤の役職者の車が並ぶ。その中に、シャッターがついた駐車スペースが……。

 今度はリモコンでシャッターを開けた中には、誰もが知る高級外車が一台止まっていた。

 仁が助手席の扉を開け真琴をエスコートする。

「ありがとうございます」緊張の面持ちで乗り込んだ。

 仁が運転席に乗り込み、自ら運転する。

 エンジンが掛かっているのかすらわからないくらい静かな車内。小さな音で、クラッシックが流れている。お互い無言の中、静かに走る。そして、十分程でホテルのエントランスに到着した。

 外から開けられる扉。

「城之内様、おかえりなさいませ」

「ああ。車をお願いします」と鍵を渡す。

 真琴の腰に手を回しエスコートする仁。その美男美女カップルの姿に、居合わせた人達は見惚れる。真琴は沢山の視線を浴び戸惑いしかない。

 視線は、専用エレベーターに乗り込むまで続き居心地が悪いが、慣れるしかないのだろう。






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