俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜

お、ぼだい？

ゆげのアシやってるのか？あいつ。

ふたり、なかよしなのか？




この発言から、ぽめにとっても意外や意外なのだろうか。この組み合わせは。

プライベート、だよな？これ。

術者さんたちの交友関係、ネットワークが如何程なものなのかすら、俺にはわからないのだけど。



……胸中に、不安が落とし込まれるのは、何故か。



仲間を出し抜いて、復讐を遂げようとしている菩提さんと、悪いこと現在進行中の『嫌な予感』を漂わせている弓削先生が一瞬にいる。

何かが起こる予感、何かのフラグが立ったのでは？と、考えざるを得ない。



この二人の間に、なずなもいるのか？

なずなも、この『嫌な予感』の渦中にいるのか？それとも知らないのか？

なずなは……どうなんだ？



推測は不安を呼び、動揺を誘う。

けど、発進し敷地を出て行く二人を乗せた車を、黙って見守るしかなかった。



この不安を、胸の中に捻じ込みながら。