俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
今後のことや手続きでやることが多い。
あまりの忙しさに、遺族が悲しみの余韻に浸る間もないとは話で聞いていたが……この現場を目にして、改めて実感する。
搬送されるその通り道で、詰所の前を通った。
するとそこには、看護師さんらが並んで頭を下げて見送りをしていた。
その中には何故か綾小路さんがいて、更にその傍には白衣姿の看護師さんと、和服を着た壮年の女性が寄り添って共に見送りをしていた。
二人とも、おじさんが目を覚ました直後に訪問した人達だ。
しかしこの後、どうなるんだろう……。
まずはお葬式の手配とか何だかだろうか。
「ーーえ?……京都に?!」
その事実を知ったのは、おじさんが霊安室に運ばれてもなお、なずなや菩提さん、親父らが留まらず慌ただしくしていて。
おじさんの遺体の横で手を合わせてから立ち尽くしていると、玲於奈と綾小路さんが霊安室にやってきて。
そこで、その話を聞かされた。
おじさんの葬儀は、京都にある陰陽師の総本山で行う。
その為に、京都まで遺体を搬送しなければならない。