俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
「……悪いな」
「いや、別にいいんだけど」
「……」
それからまた、なずなはしばらく沈黙に入る。
既に動かない、横たわるおじさんの姿を視界に入れたまま。
しばらく黙って隣に並んでいたが、やはりどうも気になってしまい、横顔をチラッと見ると……ヤツの目には、涙が光っていた。
でも、声をあげずに堪えているかのように、そのまま立ち尽くしている。
その切ない横顔を見ると……どうもしてやれないけど、どうかしたくて。
思わず降ろしていたなずなの右手に、触れて強く握っていた。
触れた手の温度は、氷のように冷たくも感じた。
……そして、沈黙の後。
手を繋いだままの俺に、ポツリと呟いた。
「……親父に、もう会えないんだな……」
悲痛な想いを耳にして、チクリと胸が痛んだ。
俺も……おじさんのあの笑顔を見ることが出来ないと思うと、悲しくなってくる。
「もう、目を開けることはないし、この世界にいないんだな……」
呟くその声は、次第に震えて掠れている。
切ない悲しみが伝わってきて、俺も胸が苦しかった。
「寂しいよ……」