マリオネット★クライシス
「「え」」
気づいたら身体が勝手に動いて、ぽかんとする2人の間に割り込んでいた。
「家族です。だから、付き添ってもいいですよね?」
もちろん、わたしと奈央さんと、状況がまるで違うことはわかってる。
余計なことしてるのかもしれない。
しれないけど……今、彼女を一人にしたくない。
わたしも何かしたい。
震えてばかりのこの手にだって、できることはあるはずだって思うから。
せめて、拓巳さんが到着するまで……
「妹さん? ほんとにぃ? 全然似てないみたいだけど」
あからさまに訝し気に上下する眉。
む、疑ってるな。ようし、それなら……
胸の奥、小さく何かがチリチリと燃え始める。
わたしは数秒間だけ考えて。
わざとゆっくり、目線を下へ降ろしていった。
「……お姉ちゃん、今まで苦労ばっかりだったんです」