元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています
確かに、金髪も悪くないかも。
ルーナに褒められ少しだけ気持ちが高揚する。
昔から炭を被ったように黒い髪だった私。
周りのみんなは夜空みたいで綺麗だと言ってくれてはいたけれど、
シャーロットのようなブロンドヘアに憧れていた時期もあったのだ。
「さぁ、お嬢様、すでに馬車の手配もしてあります。参りましょう」
ルーナに促され、私は屋敷の玄関に向かって歩き出す。
せっかく行くと決めたのなら楽しまないと損。
確かウォール街に美味しいスイーツの店が出きたと聞いたわ。
そこには必ず行かないとね!
馬車に乗り込んだ私は、ルーナと他愛もないおしゃべりに花を咲かせる。
話題はもちろん、
「エレノア様は賢い選択をされました。あのままあんな男と結婚したところで幸せになんかなれませんもの。というか本当に腹が立ちます。私のエレノア様を蔑ろにするなんて…」
「ルーナありがとう。私も自分自身を見つめ直す良い機会になったわ」
昨日の婚約破棄についてだ。