君の胃袋を掴む

その中に喜んで作った子だって居たはずだ。
私みたいに断るようなことはせず。

「お弁当作ってくれれば良いよ。朝と夕飯は自分でする」
「それ、私にメリットある?」

雅宗に尽くす程の感情があるわけもなく、少し間違えれば修羅場に巻き込まれかねない。

お弁当を作ることより、それに付随する雅宗との関係の方が大きなデメリットだ。

「お金払う」
「……は?」
「手間賃と食材費と交通費、全部言われた額出す」

涼し気な顔をして言うので、私は頭を抱えた。

どうでも良いけど、すごく将来が心配だ。

我を通して、お金で解決なんて。

< 19 / 101 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop