恋愛事情に問題アリ?
な・・っ、なんで?

いつもは帰りの時間、もっと遅いのにっ
つか?
ま・・まずい

これは非常にまずい。

こんな姿、凪に見られちゃうなんてっ
最悪!
誤解されちゃう!!!

「も//ちょ、離れてっ//」
力づくで離れようとしてもなんつったって両腕でがっしり組まれてるから
その腕すらほどけやしねぇぇ~~~~~

そ・れ・な・の・に・だ!!

私がこんなに必死なのに
当の安藤くんは
「ちわ~っ。」
まさにKY(←古っ)な発言と笑顔だ!、
うぬぉぉぉぉ~~~~~~~
別のイミでヤバいぞ!!


「殺す。」

「へ?」
「は?」

その言葉と同時に大音量で割れて散る玄関先に置いてあった陶器の傘立て。
猫の形で可愛かったのに。
いまや、その原型はどこにも無い。
つか、そんなのに気を取られてる場合ではない。
私の真横にいつの間にか、見慣れた大好きな腕が伸びてた。

≪ダンッ≫
鈍い音と逆方向に引っ張られる私の体。
あまりに一瞬のことで
目も頭もついていかなくて


「・・っ痛ってぇ。」

なぜか足元の方から聞こえてきた安藤くんの声に
やっと我を取り戻した私の脳みそ。

そこに見えたものは
片方の頬をおさえ、玄関から延びる廊下に尻もちをつく恰好で倒れてる安藤くん。
口元からは血が滲んでた。
で、私はと言うと。
襟元がなんだか窮屈で。
それは凪が私の首根っこを掴んでたからで、
しかも、しっかりと位置は凪側へと移動されてたわけで。

「な・・凪?」
恐る恐る口を開くのと同時に、首が楽になった。
つまり、凪が私から手を離したってこと

離したってことは
向かっていく所があるってこと。
向かっていくとこって言ったら、

やっぱ

それは目の前で倒れている安藤くんの元であって。

「ぐあっ!」
そのお腹に減り込ませた足は靴を履いたままだった。

「―っ!」

「ぶっ殺す。」

うっわぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~/////
マジギレしてるよ~~~~~~~~~っ凪っ!!!
どうしよっどうしよっどうしよっ!!


「っ、俺ら、付き合ってますから」

「あ?」
「は?」

私まで声を上げてしまったじゃないかっ!

「彼氏が自分の女、抱きしめるくらいフツーじゃねぇっすか!」
「!!」

「ふわぁぁ///」
あ、安藤くんなんつーこと言い出すんだい??!!

「そっちだって、好きな女、抱きたいと思わねーすか?」
「・・・」

うっわ~~~~~/////
だからっ、安藤くん何言ってくれちゃってるわけ~~~~~~??!!!

「俺は舞の事、大好きなんで、これからもこーゆうことしてぇ、つか、しますから!」
「!」

ひ~~~~~~~~~~~~~っ!!!!
火に油注いでるよっ!!!
ヤバいって!凪がキレたら止められないんだって!仙さんしか止められないんだって!
そう言ってたも~~~~ん!!!そして今、ここに仙さん居ないも~~~~ん


「帰れ。」

「・・」

「え?」
さっきよりもハードなバトルが始まるのかと思いきや、意外にもそんな言葉が凪の口から出た。

そして、履いてた靴を脱ぐと、廊下をスタスタと歩いてリビングへと消えてしまった凪。
そこに残された私と安藤くん。

とりあえず・・

「大丈夫?あの・・今日は帰って。」
凪のいう事を聞く。

「・・だな。」
安藤くんも同意して、立ち上がってくれた。

ヨロッとバランスを少し崩す体を支え玄関を出ると、
「かなり喧嘩慣れしてんな。舞んとこの親父」
と?いきなりそんな事を言い出す安藤くん。

「は・・ぁ・・」
そりゃ・・なんてったって総長さんですから/// 元。だけど

「俺、今まで喧嘩、負けた事ねぇのにさ。」
「え・・」
「くそっ、」
キレイな顔を歪ませそう悔しがった。

しかたないよ。
凪は無敵だもん。
なににおいても完璧なんだよ。
私が好きになるイミわかるでしょ?
コレ、口には出して言えないけどね。

血の滲んだ口元を痛そうにしながらも笑顔を見せる安藤くんを
門のとこまで見送ると、すぐに家の中に入り、凪が居るであろうリビングに駆け込んだ。
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