俺のこの性欲をどうにかして


久しぶりの休日。
俺の部屋には、愛しのマイハニー、佑奈(ゆうな)が。
ここしばらく会えなかったせいか、それはもう色んなものが溜まりに溜まって。
正直俺の脳内、あんなことやこんなことでいっぱい。
もう今日は、ピーして、ピーー(放送禁止用語)…だったはず、なのにな。


「…痛い」


当の佑奈は、しきりにお腹を押さえてる。なんでも、生理痛らしい。


「そんなに痛いの?」


その姿は、あまりにも、つらそうで。
俺が佑奈にしてやれることなんて、なんなのかもイマイチわからなかったけれど、苦しんでいる姿を放って置けなくて。
佑奈の背中を摩った。


「この痛みは、女の子にしかわかんないよ…」
「ふーん。そんなに痛いなら無理して来なくてもよかったのに」
「だって(りょう)、久しぶりの休みじゃん。会いたかったんだもん」


くそ。そんなこと、そんな顔で言われたら可愛いくて理性なんて吹っ飛ぶじゃんかよ。
…チューしてぇ、そう思ったのも、つかの間。次第にに床に横たわる佑奈。


「ちょ、佑奈。…ほんとに大丈夫かよ」
「大丈夫じゃない…。お願いだから、もう放っておいて…」


うっわ、超しんどそう…。


「薬とかちゃんと飲んだ?」
「…飲んでない」
「なんでだよ。俺ちょっと買ってくるわ」
「いいの。薬に頼りたくない」
「なんなの、その変なプライド」
「薬はいいから、傍にいてよ」


はい、遼君死亡です。
こいつに、こんなこと言われたら確実に誰でも落ちると思います。

僕は今なら死ねる気がします。
死んでもいいです。
…いや、死んだら佑奈に会えなくなるから、それはやっぱり駄目だ。


「遼」
「え?」
「さっきみたいに背中摩って欲しい」
「…こう?」


彼女の要望に応えるため、またもやキュン、とやられつつも。佑奈の背中を優しく摩った。


「…うあー」
「楽になってる?これ」
「うん」
「そっか。ならよかった」





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