少女と過保護ーズ!!
守ってあげたい!!


……って、ヤバい!!

ヤバいわ!!



あたしには八雲さんっていうミラクルカッコいい人がっっ。


笑った顔が超セクスィーな八雲さんって人がっっ。




「おーい、ハイネ。帰っておいで」


「……ハッ!?」




ドップリ自分の世界にハマッてた。


ちょくちょくハマるあたしに凛さんももう慣れたもので、声かけ1つで戻してくれる。



女の子もいつも通り、カバンから本を取り出して早速読んでる。



……一人、自分の世界に入って。

……別に恥ずかしくなんて。

……恥ずかしくなんて。









恥ずかしい!!


わぁあああっ!!




カランカラーンッ!!




「おはよ、凛ちゃん、ハイネちゃん」


「いやー、今日も悪ガキどもが派手に噴かして行ったなぁ!!」




女の子の次は老夫婦。


ご近所さんで、週3回はモーニングを食べに来てくれる常連さん。


いっつも仲良く二人で来てくれる。


あたしの憧れ。


もし……八雲さんとずっと一緒にいれたなら、こんな二人になりたい。



ぬぁーんてっっ!!




「あらヨシさん、ごめんなさいね。毎日毎日」


「まあ、いいのよ凛ちゃん。この人、あの音は誰のバイクだ!!って楽しんでるから」


「血が騒ぐのぅ」




え!?

ヨシさん!?




「フフッ。ヨシさんったら」





カランカラーンッ!!




「グッモーニン!!僕の可愛いお花たち!!」



チャラいサラリーマンが来た。


この人も常連さんで……凛さん目当てだ。




許さん。




「いらっしゃいませー」



なので、自然と塩対応。


一気に騒がしくなる店内。


今日はまた一気に来たな!!


感傷に浸ってる暇も、恥ずかしさに穴を掘る暇もなかった!!



お客様第一!!



「ハイネちゃーん」


「はーい!!」


「お花ちゃーん」


「……」




よし!!


気合いを入れ直して、オーダーを取るべく動き出した。
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