少女と過保護ーズ!!

クリスマス

1年前




『はい、美優(みゆう)。優(ゆう)。クリスマスプレゼント』




『わぁ!!ママありがとーっっ!!これ欲しかったんだよねー‼』




『普段構ってあげられないからね』




『俺はもう成人してんだぞ?』




『いいじゃない。クリスマスだもの』




『じゃあ、コイツには??』




止めて。





3人の冷たい目があたしに向けられる。




「……」




『何言ってるの??優。"コレ"は"家族"じゃないわよ』




「……」




『そうよ!お兄ちゃん!!今ここにいるのもおかしいのに』




『そうね、せっかくの家族団らんなのに。ねぇ、部屋に戻りなさい』




「……」




『さぁ、邪魔者もいなくなったし、ケーキ食べましょ』





弾ける笑い声を背にあたしは部屋を出た。





わかってる。

わかってるよ。




あたしに"家族"なんて、もういないんだーーー。

























父…。

母…。

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