幼なじみにつきまとわれています


開いた窓から入ってきた風で、白のカーテンがゆらゆらと揺れる。


『……拓海くん。いつも乃々と、仲良くしてくれてありがとう』


俺が、何を話そうかと思っていたとき。

先に口を開いたのは、おじさんだった。


乃々ちゃんのくっきりとしたきれいな二重の瞳は、おじさん似だな。


『いや、それは俺のほうこそだけど……。
おじさん、どうしたの? 改まって』


いつも笑顔のおじさんが、悲しそうに言ったのが気になって。つい、聞き返してしまった。


『いま言っておかないと、もしかしたらもう言えなくなるかもしれないから……』


あ……。


< 25 / 38 >

この作品をシェア

pagetop