【完結】復讐の恋〜あなたに復讐するために結婚します〜
「……そんな。百合音が、詩音の……」
「アンタのせいで、姉は死んだ。……アンタが殺したんでしょ?」
わたしは和人に詰め寄ると、そう問い詰めた。
「違っ……俺じゃ、ない」
「正直に言って。アンタが殺したんでしょ?姉を……。詩音を殺したのはアンタでしょ?」
わたしはそう問い詰めて、和人の胸ぐらを掴んだ。
「違う……。俺じゃない。本当だ!」
「じゃあ何?本当に自殺だって言いたい訳?そんな言い訳、通用すると思ってるの?」
わたしの怒りはもう止められなかった。心底腹立たしくなり、怒りを抑えきれない。
「違っ……。あれは事故なんだよ!」
「……はっ?」
事故?事故だって?
「あれは本当に……事故なんだよ!」
「どういう意味?事故だって?」
「そうだ、事故なんだよ!……あれは、事故だ」
掴んでいた腕を離すと、和人はその場に座り込んでしまった。
そして口を閉ざしてしまった。