【完結】復讐の恋〜あなたに復讐するために結婚します〜
「……そうなのかもしれないな」
そしてしばらく沈黙が続いた後、そう話したのは和人の方だった。
「百合音の言う通りだな……。詩音は殺したのは俺だな」
「……何?今更」
「俺があの時、逃げずに早く救急車を呼んでいたら、もしかしたら詩音は助かっていたかもしれない。……あの時、もう少し早く助けを呼んでいたら、詩音は死なずに済んだかもしれない」
和人のその言葉は、本当に切なさが溢れていた。だけどわたしには、それが皮肉にも聞こえた。
「詩音には年の離れた妹がいることは、詩音から聞いていた。詩音も百合音のこと本当に大切にしていたんだ。たった一人の家族を、とても大切にしていた。 確かに俺はあの時、浮気をしていた。……詩音のことを傷付けたのは、俺で間違いない。 俺が傷付けたんだ、詩音を。俺が詩音をそこまで追い詰めてしまったんだ……」
そう言われてわたしは、唇を噛み締めてずっと俯いた。腹が立って、悔しくて、辛くて……。
「だけど俺は、詩音のことを大切にしたかった。……ずっと詩音のことを、守りたかった」
守りたかった……?ならなんで、あんなことを……。