【完結】復讐の恋〜あなたに復讐するために結婚します〜


「……ああ、知ってたよ。そうだろうなって思っていたよ」

 知っていたのなら、どうして……。どうして何も言ってくれなかったの……。
 知っていたのならどうして、もっと早く真実を話してくれなかったよ……!?

「なんで……。知ってたならなんでもっと早く言ってくれなかったのよ!?なんで……!」

「……ごめん。何も知らないフリをしていれば、百合音と幸せになれるかもしれないと思っていた自分が、どこかにいたんだ」

 そう言われてわたしは、唇を噛み締めた。そして俯いて泣いた。

「百合音が真実を話してさえくれれば、俺ももっと分かり合えたかもしれない。……そう思っていたんだ。だからあえて何も言わなかったし、何も聞かなかった」

 そんなこと言われても、信じられない。どうして……。どうしてそこまでして、婚約者としてわたしを愛し続けたの……?
 尚更分からない。どうしてそこまでして……。

「……そこまでして、どうして婚約者になっていたの?知っていたのなら、婚約を解消すれば良かったのに……!」

「解消なんて出来る訳なかった!……俺は本当に、君を愛していたから」
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