捨てられ妻の私がエリート御曹司に甘く娶られるまで
「そうかも」
「試してみよう」

照れくさい気持ちで頷く。
彼の温度が隣にあれば、いつまでだって安心して休んでいられる。奏士さんがこの上もなく優しく微笑んだ。私も勇気を出そう。

「今夜は泊まっていってもいい?」
「泊まっていってほしい」

奏士さんが私の耳元にささやき、私たちはドアを開けるのももどかしくキスを交わした。




< 162 / 193 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop