最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~
「なにボサっと突っ立ってんだ?ほら、ベッドに来い」

「ふざけないで。…私は助けてなんて頼んでない」


「ほぅ。その強気な性格も変わってないのか。数年も経てば忘れるものなのか?てめぇにとって俺様はその程度のものだったのか?」

「あいにく闇姫の敵は多いから。いちいち名前なんか覚えてたらキリがないもの」


「だったら思い出させてやる。闇姫、てめぇは今日俺様の女になるんだからな」


その言葉、聞き覚えがある。


「ふっ」

「なにを笑ってる、闇姫」


「ごめんなさい忘れてて。やっと思い出した。あなたは壱流に紅い月を打ったあの時の総長」

「思い出してくれて光栄だなぁ。だが、壱流ってのはどこの馬の骨だ?」


「まさか…覚えてないっていうの?」


そんなこと許されていいはずがない。


壱流はあなたのせいで今も苦しんでいるのに。


「俺様も長年総長をやってるとなぁ、敵が多いんだよ。いちいち名前なんか覚えてたらキリがねぇだろ?なっ、闇姫」

「ゲスが。……っ!?」


殴りかかろうとした次の瞬間、私は気がつくとベッドに押し倒されていた。


今の一瞬でなにが起きたっていうの?
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