最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~
「貴様はどこまでも甘い奴だな」

「なんとでも言えばいい」


「だがな。俺様の顔を傷付けた代償は大きいぞ。次に会ったときには、貴様の顔が絶望に染まる瞬間だ。今から楽しみだな、ククッ」

「私の大切な人たちは私が守る。貴方なんかに指1本触れさせはしない」


私が絶望する?


確信があってその言葉を言っているとするなら注意が必要ね。今後はより一層気を引き締めないと。


「俺様は貴様以外にはさほど興味はないのだがな」

「んっ…!!」


「貴様はやはり隙がおおいな」


頭をグイッとされ、そのまま唇をうばわれた。


「今のは契約じゃない。ただ貴様の唇がいい形をしていたから口づけしたくなっただけだ。安心しろ」

「貴方にキ、キスされて私が喜ぶと思ってるの?」


なにを安心しろっていうのよ。


今すぐ殴ってやりたい。だけど、相手の思うツボだからここはがまんしなきゃ。


「まさか…初めてだったのか?」

「そんなわけないでしょ」


ファーストキスは好きな人と…なんてロマンチックなことはいわない。


だけど、さっきのキスは紛れもなく初めての…。
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