私の王子様は会社の社長 ~突然私は婚約者になってしまった~
永遠の幸せ
「陽菜、仕事がひと段落したら、結婚しよう…」
私達は、婚約という形で一緒に住んでいるが、まだ正式に結婚しているわけではない。
改めて徹さんから言われると、心臓が煩く鳴りだした。
「…はい。徹さんよろしくお願いします。」
「陽菜、これから永遠に君を大切に守るからね…」
徹さんに抱きしめられて、キスをする。
何度もキスはしているけれど、慣れることはなくドキドキする。
徹さんが、真っ直ぐに私を見つめて話し始めた。
「陽菜、僕たちの子供は欲しくない?」
徹さんの突然の質問に驚いたが、すぐに嬉しくなる自分がいた。
「私は、徹さんと私の子供が欲しいです。きっと可愛いですよね…」
言葉を遮るように、徹さんがキスで口を塞いだ。
「…陽菜、ごめん、陽菜の気持ちが嬉しくて、我慢できない。」
徹さんの甘い唇が、体中に触れるたびに溶けてしまいそうになる。
激しく抱かれ、意識が薄れていくとき、徹さんから私の中に熱い愛が注がれた。