眼力 ~Cruzar Another story 1/5~
『これ、やり方違うから直して。』

「別の人も同じやり方してたのに、大崎さんだけ言うのって、主任業とだよね?」

『こういうの大崎さん得意でしょー、じゃあ後よろしくー』

「あれ、全部課長の仕事でしょ?」

『俺が悪いの?そうだよね、大崎さんが確認しなかったのが悪いんだよね?』

「主任、また大崎さんに責任押し付けてるよ…」

『この仕事して何年目?これくらい出来て当たり前だよ?』

「大崎さんの仕事じゃないのに…」

『今辞められちゃうと他の人達が困っちゃうからさー、もう少し頑張ってよ。』

『あなただけは死なないで!いえ…あなたは死なない…絶対死なないの!』

『大崎さん、もっと勉強した方が良いよ。』

『やめてよー、それ俺が悪いみたいな言い方だよね?』

【あなた、大丈夫?】

『これ謝っといて。』

『俺明日無理だから。他に言って。』

『大崎さんの仕事だろ?』

『大崎さん、仕事やってるみたいにみせるの上手いよねー』



頭の中の声が止むことはない。





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