凄腕パイロットの極上愛で懐妊いたしました~臆病な彼女を溶かす溺愛初夜~
 虹輝さんは手際よくケーキと飲み物の用意をしてテーブルに並べた。

 ダイニングテーブルじゃなくていいのかな? と目線をダイニングに流した私の考えを察したのか、虹輝さんがふっと笑う。

「菜乃とくっついていたいから」

 説明しながら、四人掛けのソファなのに私にぴったりと寄り添うようにして座る。

 嬉しいけれど、これでは食べられない。

 うかがうように横を向くと、目と鼻の先にある虹輝さんの顔が近づいてきて、とても丁寧なキスをされた。

 触れるだけのキスは物足りなささえ感じ、離れた唇をつい見つめてしまう。

「もっとしたい?」

 素直にうなずくと、形のいい唇が弧を描いた。

「可愛い」

 綺麗な顔が近づいてきてそっと目を閉じると、口にやわらかな感触が落ちた。頭を掻き抱いた虹輝さんの手によって自由が奪われ、降り注ぐ口づけを必死に受け止める。

 虹輝さんの唇の弾力に夢中になり始めたあたりで、遠慮がちに舌が入ってきた。

 私の舌先や前歯の裏にちょこっと触れたりして遊んでいる。でもやられているこちらはうなじの辺りがぞわぞわして感情が昂っていく。

 頭がぼうっとし始めると虹輝さんの行為はだんだん激しさを増し、そうかと思ったら急に刺激が弱まって焦らされ、翻弄されて頭がおかしくなりそうだった。
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