凄腕パイロットの極上愛で懐妊いたしました~臆病な彼女を溶かす溺愛初夜~
 

 更衣室で着替えると速足で駐車場へ向かう。強風が吹き荒れる中ひとつの車に駆け込んだ。

 助手席のドアをバタンと閉めて、風で乱れた髪を手で整えながら頭を下げる。

「こんな悪天候の日に運転させてすみません」

 一度家に戻り、また私を迎えに来てくれたのだ。空港からタクシーで向かうこともできたのに。

 頭に伸びてきた虹輝さんの手に頭を掻き抱かれ口を塞がれた。

 触れるだけのキスをした虹輝さんは、ふーっと大きく息をつく。

「連絡が取れない間、菜乃を不安にさせていないか心配でたまらなかった」

「……すみません」

「いや、絶対的に俺が悪いから。最近スマホの電池がすぐ無くなると思っていたんだ。さっさと買い替えればよかった」

 突然スマートフォンの電池が膨張して熱を放ち、間もなくして電源が落ちて再起動できなくなったらしい。データの移行は問題なく行われたそうだ。
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