凄腕パイロットの極上愛で懐妊いたしました~臆病な彼女を溶かす溺愛初夜~
 俺が今連絡先を交換できたのは、彼女がかなり酔っていて正常な判断ができていないからのかもしれない。

 そう考えると、俺は弱みに付け込んだ悪い男のような気がしてきた。

 いつの間にか互いのグラスは空になっている。先ほどまで止んでいた風が強く吹き始め、俺たちの会話を邪魔しようとする。

 タイミング的には今がいいか。

「部屋に戻ろうか」

 先に立ち上がってふたり分のグラスを握ろうと手を伸ばしたところで、新川さんが「あの」と小さな声を出す。

「もう少しだけお時間いいですか? 無理ならいいんですけど」

 目をあちこちに泳がせて忙しない空気感をかもし出され、すぐに椅子に腰かけた。

「いいよ。もう少し話そうか」

 どうしてそうなっているのか分からないが、彼女の気持ちを落ち着かせようとできる限り穏やかな声音で接する。

 新川さんはパッと顔を俯かせて口元を両手で押さえると、しばらく動かなくなった。

 気分が悪いのだろうかと様子をうかがっていたら、「はあーっ」と、長い息を吐いた新川さんが暗い声を出す。

「私、恋愛体質なんです」

 そう言われてまず初めに頭に浮かんだのは、恋愛体質ってなんだ? という疑問。
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