青い恋
チャイムが鳴って昼休みが始まる。


静かだった学校が急に騒がしくなる。



(あーうるさい。)



重たい体を動かして教室に向かう。


教室から楽しそうな笑い声が聞こえる。


ガララッ


ドアを開けた瞬間教室が静まりかえった。


生徒達は無言で舞を見てきたがすぐに何もなっかたように話を続けた。



舞の席は窓側一番後ろ。


何もする事がない学校で外を見ながらボーっとできるからちょうど良い。



舞が自分の席に座ろうとするとクスクスッと笑い声が聞こえる。


机に何か書かれている。



【ブス クズ】



舞は何の反応もせずイスに座った。


「チッ。」


誰かが舌打ちをした。


そしてわざと聞こえるような声で


「あいつの顔見たらご飯がマズくなるー。」


「マジうぜーー。」


「学校来る意味なくなぁーい?」


「いっそ死んでくれ。あはは。」


甲高い笑い声達。

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