青い恋
職員室に入ると３０代半ばくらいの女教師が手招きしている。


舞は奥の個別の部屋に案内された。



「そのイスに座って。」


教師が向かいのイスに座りながら言う。


「また遅刻してきたのね・・・。ちゃんと朝から来れないの？」


舞は無言で教師の顔を見る。


「確かにあなたが他の生徒からちょっと嫌がらせを受けてるのはわかってるわ。でもね学校はちゃんと来ないと。最近欠席も目立つし・・・。」



「なんで？」


舞が淡々と喋る。



「ちゃんと学校来ないと単位取れないわよ。」



「なんで？」



「なんでって言われても・・・そう決まってるからよ。」



「なんで？」



「それは・・・。」



「なんで嫌がらせ受けてるのと学校来ないの関係あんの？」



「えッ・・・？」



「あたしもう行くから。」


舞は席を立った。　



「話はまだ終わってないわよ！」



「あんたと話すのダルイんで。」



教師は唖然としている。



教師は苦笑いで
「無理はしないように。」
と言った。



「無理って何すか？」
と言いながら舞は部屋を出て行った。


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