~狂恋~夫は妻を囲う
「んん…」
「おはよ、いろちゃん!
あーあ、起きちゃった…!」
朝、彩羽が目覚めると、可愛らしく微笑んでいた魁聖がジッと見つめていた。

「おはよ、魁聖。
またジッと見つめてたの?」
「うん、見つめてたの~」
「飽きないの?」
「全、然、飽きない!ずーっと見てたい!」
「フフ…魁聖って、ほんと可愛いね!」
「えー可愛いのは、いろちゃんだよ?
だから俺、大変なんだよ?日に日に惚れてるんだから!
てことで、抱いていい?」
「へ?だ、ダメだよ!もうご飯の用意しないと……」
「やだ!!一回でいいから!」
そう言って、あっという間に組み敷かれた。

「ヒヤッ…んぁ…あ……あぁ…はぁ…」
「可愛い…いろちゃん…好き、好き、好き、好き…大好きだよ……彩羽…」
「魁…聖…私も、好き…」
二人は果てた。

「待ってね!すぐに作るから、魁聖はお仕事に行く用意してて!」
少し休憩後慌てて起きて、キッチンに向かう彩羽。
「いろちゃん」
「ん?」
「朝ご飯は、洋武に用意させるから大丈夫だよ!
ゆっくりして?」
「え?でも……」
「いいから!ギュッてさせて~!
洋武が来るまで、くっついてようよぉ」
ご飯の用意をしようとしていた彩羽を、後ろから抱き締める魁聖。

無理やりソファに連れていかれ、キス責めにあっていると、
「買ってきたよ」
洋武が入ってきた。
「そこ置いといて!今キス中で忙しいから!」
「ちょっ…魁聖。もうやめ…て……洋武、くんに…も…お礼言わないと……」

「やだ~だって、いろちゃんのこと好きすぎるんだもん!」
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