白鳥とアプリコット・ムーン ~怪盗妻は憲兵団長に二度娶られる~
ウィルバーと怪盗アプリコット・ムーンとつながるふたり

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 神殿跡地で抱かれて以来の交わりに、ローザベルの身体は歓喜に震えていた。時間にしてみれば、ほんの数日しか経っていないというのに。
 なぜなら、ローザベルが怪盗アプリコット・ムーンとして“やりなおしの魔法”をつかったことで、自分のことを妻だと思っていない夫に媚薬で責め立てられ、あげく最奥を抉られることになるとは思ってもいなかったから……

「ぅん、ふっ……」
「思っていたよりも、キツいな……まるで生娘みたいだ」
「はぅ……あぅ、はぁ、ぁん」

 ローザベルのなかをウィルバーの楔が擦りたてている。痛いくらいに自己主張している彼の分身は、媚薬によって高められた彼女の身体を悦ばせるように、ローザベルの感じる場所を責めていた。

「見つけた。ここが、気持ちいい場所なんだね……あぁ、きゅんと締まった。俺のことを嫌がっていないみたいで、良かったよ」

 媚薬を利用して快楽漬けにして自白させるつもりでいたウィルバーは、嫌われてもおかしくない状況で、思わず本音をこぼしてしまう。
 そんな彼の表情を見て、陶然としていたローザベルがくすりと笑う。
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