図書室の彼の溺愛
~*~*

「今日はさんきゅ、また今度見に来る!」

映画も見終わり、いつの間にか夕方だった

玄関先で柊に手を振り、柊がドアノブに手をかけた


「ただいま~、嶺亜さん、楓、今日の夕飯は?」

しかし、その扉が柊とは違う人により、外側から開けられ、柊がよろけた

そんな彼に驚いて「ぅぉ」と、声を上げた人物の顔を恐る恐る見上げる


「あれ?何で、柊が…………」

目を丸くする燿に焦って言葉に詰まる


「お久しぶりです、燿先輩!」

柊は、嬉しそうな声を上げて燿に笑顔をむけた


「お前らもしかして付き合ってんの?この時間までうちにいるってことは…」

変な勘違いをした燿は柊と私に交互に睨んだ

「ち、違うよ!燿………」

ギロって睨まれて言葉がでなくなる
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