LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
その一方的な"話し合い"の翌日の月曜日、会社へと行くと、私に内示が出た。
室長の小島さんから、社長の担当秘書から外れ、他の役員の担当をして欲しいと。
それは、来週から新しく専務取締役に就任するその人に、へと。
「え、新しい専務取締役の担当は、中島(なかじま)さんだと決まってましたよね。
それに合わせて、中島さんが動いていますよね?」
半月程前から、中島さんが取引先等方々に、その旨を伝える電話や、
就任後その挨拶周りのアポを取っていた。
「だから、僕も中島君には急な異動となって悪いと思うよ。
けど、社長自ら、中島君には自分に付いて欲しいと言い出して。
ほら、中島君元々営業部の人間だから、わりと他社に顔も広いし。
前々から、社長の秘書の中に一人は男性秘書が欲しいと、社長も思っていたみたいで。
その代わり、優秀な君を、ぜひ専務の秘書へと」
「なんでこのタイミング…」
「このタイミングだからだよ。
専務が就任すると同時に、ね」
人の良い室長は、私の口に出したその言葉を、そのまま受け取り、そう返している。
何故?このタイミング。
別れたと同時に、仕事でももう私と関わらないようにするつもりなのだろう。
「だから、今日から中島君からのその引き継ぎで、
もうそちらの業務に専念してくれて構わないと、社長が」
その室長の言葉が、何処か遠く聞こえる。
別れを切り出されたのが金曜日で、
日曜日には、ああやって私に弁護士を差し向けて。
月曜日には、もう仕事でも私に関わらせないようにするなんて。
室長の小島さんから、社長の担当秘書から外れ、他の役員の担当をして欲しいと。
それは、来週から新しく専務取締役に就任するその人に、へと。
「え、新しい専務取締役の担当は、中島(なかじま)さんだと決まってましたよね。
それに合わせて、中島さんが動いていますよね?」
半月程前から、中島さんが取引先等方々に、その旨を伝える電話や、
就任後その挨拶周りのアポを取っていた。
「だから、僕も中島君には急な異動となって悪いと思うよ。
けど、社長自ら、中島君には自分に付いて欲しいと言い出して。
ほら、中島君元々営業部の人間だから、わりと他社に顔も広いし。
前々から、社長の秘書の中に一人は男性秘書が欲しいと、社長も思っていたみたいで。
その代わり、優秀な君を、ぜひ専務の秘書へと」
「なんでこのタイミング…」
「このタイミングだからだよ。
専務が就任すると同時に、ね」
人の良い室長は、私の口に出したその言葉を、そのまま受け取り、そう返している。
何故?このタイミング。
別れたと同時に、仕事でももう私と関わらないようにするつもりなのだろう。
「だから、今日から中島君からのその引き継ぎで、
もうそちらの業務に専念してくれて構わないと、社長が」
その室長の言葉が、何処か遠く聞こえる。
別れを切り出されたのが金曜日で、
日曜日には、ああやって私に弁護士を差し向けて。
月曜日には、もう仕事でも私に関わらせないようにするなんて。