LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
「斗希、小林、何の話で俺らが来たか、分かるだろ?」
「うん…」
川邊専務の言葉に、斗希が頷いている。
「梢宛に、今日、これがうちのポストに入っていて」
川邊専務が差し出したその封筒は、
先程見た、円さんの旦那さん宛のものとは違い、少し大きな茶色の封筒。
その封筒には宛名だけで、住所の記載や切手が貼られていない事から、
直接、ポストに入れられたのだと思う。
「で、この写真」
川邊専務は、その封筒から5枚の写真を取り出した。
その写真に写っているものに、目を見張る。
それは、私が川邊専務を支えながら、ホテルの部屋へと入る瞬間を捉えている。
この光景は、間違いなく、あの出張の時。
川邊専務と飲みに行き、薬を飲ませ意識朦朧としている川邊専務を介抱しながら、
彼の部屋へと…。
「待ってください。
これが何なのですか?
この時、川邊専務はけっこう酔っていて、
一人で歩けそうになかったから、私が部屋へとこうやって連れて行っただけです」
この写真を撮ったのが誰なのかは、今はいい。
この写真だけならば、まだなんとでも言い訳出来る。
目の前の川邊専務を見ると、私の言葉をただそうやって聞いてるだけで。
その感じだと、もう全てを奥さんの梢さんに話したのだろうか?